演奏の練習に多くの時間をかけているミュージシャンは彼・彼女自身がやりたいことだけでなく、他人のサポートでも演奏テクニックだけでなく、アレンジメントや楽曲、果てはコンセプトの構築にまでお付き合いすることがある。いやむしろ他人のお世話ばかりしている人も少なくないだろう。
そもそも実際そんなのを本番で弾く機会があるかどうかわからない技術の練習をするような人たちであれば、自分の作品には万全を尽くしたいと思うのが当然なので、何曲かをパーフェクトな状態にして発表するという段階まで持っていくには膨大な作業が必要になる。「そろそろ自分のをまじめにやらなきゃなぁ...。」などとことあるごとに反省しつつも、ハッと気づくと、サポートの準備をしていたりするのだ。安部の場合はこの連鎖を続けたまま40を過ぎ、アルコールの罠にはまっていった。
願わくば、才能溢れたお若い方々にはそういう回り道は巡って欲しくないのだが。
2017年11月01日
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