考えてみれば、何もないところからプリセットを作っていくということは、以前から仕事の時にはしなかった。むしろ80〜90年代の方が一時間のレンタル代が高価なスタジオを使っていたので、効率を優先した仕事の進め方をしていたのだ。「この系統なら、このシンセの何番の音」などと記憶しておいて、倍音がオケ中で融けるようにしたり、又は目立つようにしたり、リリースのタイミングを合わせたりといった調整をして、すぐ録音というような具合に。
80年代にムーンライダーズの機材オペレータをしていた土岐くんも「もうこれからは現場でアレンジャーのイメージを聴いて、一からプログラムする時代ではないです。もういろんなことができすぎるので、時間がある時にある程度原型を作っておいて、現場ではそれを編集するようにしなくては。」と言っていたけど、今やそれどころではない。あらゆるパラメータをカスタマイズできるアプリが星の数のようにあり、なおかつ種類も次々に増えてゆくのだから。
2017年12月07日
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